先月、ストリートコンサートで弾いた曲の一つにカッチーニのアベマリアというのがありました。
この曲は誰の作曲がわかりません。
…ってカッチーニでしょ。違います。
カッチーニという作曲家は3人知られています。ジュリオ・カッチーニとその二人の娘です。16世紀のバロックの作曲家なのですが、ネットで調べまくっても、彼の書いたアベマリアの原譜はありませんでした。
おかしいなと思って調べたら、こんなのがありました。
* * * *
実際には1970年頃ソ連の音楽家ウラディーミル・ヴァヴィロフ(Vladimir Vavilov 1925-73)によって作曲された歌曲である。
録音も楽譜も90年代前半まで知られていなかった。出典が明らかにされず、現在入手出来る出版譜は全て編曲されたもので、歌詞がただ"Ave Maria"を繰り返すだけという内容もバロックの様式とは相容れない。
ヴァヴィロフは自作を古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあったが、自身が共演しているIrene Bogachyovaの1972年の録音では「作曲者不詳」の『アヴェ・マリア』として発表していた。ヴァヴィロフの没後十年を経てCD録音されたMaria Bieshu(1996)やイネッサ・ガランテのデビュー盤(1994)では作曲者が"D. Caccini"と表記され、ジュリオ・カッチーニの作として広まった。(出典:ウィキペディア)
* * * *
今やこの曲はよく知られるようになり,シューベルト,グノーのアベマリアと並び3大アベマリアなんていう人もいるみたいです。youtubeをみていたらNHKのアナウンサーも「カッチーニ作曲のアベマリアをお送りします」って言っていました。
バロックじゃないし,バロックの雰囲気ももともとないので思い切り情熱的に弾いてもいいでしょう。なのでコンサートでは「カッチーニのアベマリア」(作曲とは言ってない)をやりますといって自分の弾きたいように弾きました。
こんな例はまだまだたくさんあります。(続く)
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2012年11月21日
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