ここで約90年前のちょっと古い楽器一台と新作3台を試奏させて頂きました。
最初のはプロが使っていたチェロで、楽器が鳴り方を良くわかっています。弾きやすいけど価格(600万円台)にしたら普通かな。
あと3台はクレモナの、いずれも力のある作家だそうです。
これらの方が弾いた感じでは古い楽器の深みのある音はありませんが音量があります。
興味深いことに新作の楽器は新作の弓が,古い楽器は年代ものの弓の方が音が出るんです。新作でよく鳴るほうの弓は古い楽器ではあまりさえない。逆に古い楽器でよく鳴った弓が新作では力がないんです。
しかし,3台の新作の中で,見た目オールドぽくて,音もオールドの雰囲気がある楽器がありました。その楽器はかなり古い原木から作られているそうです。見た目の仕上げも使い込まれた演出がしあるようですが。
この楽器は古い弓の方がよかったです。
新しくて若々しい楽器。新しいけどオールドっぽい音のでる楽器。どっちも捨てがたい。そんな風に思ってずっと弾いていると,購入の取り置きを薦められましたが,先立つものがないですし,ここで決断するときでもないのでそのまま帰りました。
楽器購入は2,3時間で決められません。しばらく使わないとわからないです。