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2011年08月10日

デュプレの弾くショパン、フランク

飛行機の中で記事を書いています。以前にも触れたように電波offモードなら携帯が使えるからです。

最近、ショスタコとフランクのチェロソナタを聴いています。

フランクは原曲はヴァイオリンソナタですがチェロでも弾かれます。フルート版もありますね。

チェロ版は誰が編曲したのでしょうか。作曲者フランク本人でなければ、何ヶ所か変えたいところがあります。持っている楽譜にはチェロの編曲者は書いていません。カザドシュの名前がありますがこれはピアノの校訂と思われます。

※帰って楽譜見たらTranscribed by JULES DELSART Edited by LEONARD ROSEとありました。

4楽章の冒頭のメロディーなどヴァイオリンより2オクターブ下げているのは低すぎです。

ところで家に帰った時、デュプレの弾くショパンとフランクのカップリングのCDを思い出しました。これは、昔聴いた印象ではデュプレにしてはあまり冴ない印象でした。

あの時はあまりショパンのソナタに馴染みがなかったせいかもしれません。なんか暗く重い曲だなぁ。

ライナーによると・・・すでに多発性硬化症を発病して1年間の休養を取っていたデュプレは、ある朝目覚めると大変調子が良かったので、愛器の一つペレッソンを取り出して弾いた。それから4日間バレンボイムとショパンとフランクのソナタを合わせた。そして直ちにアビーロードスタジオを予約して録音されたのがこれで、最後のスタジオ録音となったそうです。


いくつか光っているところはあるのですが、デュプレらしいテンパラメントが感じられないのです。

調子良かったといっても、どこか苦しかったり、力が入らなかったのかもしれない。そのあたりは暖かく見て、もう少し聞き込んでみようかと思います。

 
posted by ダンベルドア at 23:31 | Comment(2) | TrackBack(0) | CD・ビデオ・コンサート
この記事へのコメント
あれはねえ。ちょっと切ないですね。
デュプレらしい、裂帛の気合いは感じますが・・・・
貴重なドキュメントであることも確かです。
ペレッソンはバレンボイムがプレゼントした楽器だった筈ですね。
Posted by えにお at 2011年08月11日 02:39
ペレッソンは新作チェロだったんですね。デュプレからは賞賛された楽器らしいけど,なんか違うのはストラドでなかったせいもあるかなと思います。
Posted by ダンベルドア at 2011年08月11日 13:18
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