覗いて…って、結構長居してしまいました。
何しろ100台のチェロがすぐに手に取れるようにずらり!
やはり弾いてみたいちょっとお高いチェロ(300〜600万円…買えませんが)も10数台!買えないならなぜ試奏するの?
いや、いつかは買うでしょう。でも、色々な楽器を常に見て本当の一流品はどういうものかを知っておきたいのです。
だったらストラドやグァルネリ、アマティ、モンターニァを弾いてみないといけないですが。…弾ける機会はありません。
最初は遠慮がちに眺めていたら声をかけられました。「よろしければ試奏できますよ。」
ではお言葉に甘えて…
そのちょっとお高い方を次から次へと弾かせていただきました。
うーん。良くわからない。確かに弾きやすいのに音色に魅力を感じません。とにかくどれも新作なのでこの子たちほとんど弾かれていないみたい。
どれもいまいち?
試奏する環境もあるとおもいます。
この500万円台のチェロより以前に別の楽器店で弾いた450万円の楽器の方が良かったような…。
自分はこの10分の1の楽器なのに贅沢いってます。(口には出さない)
そうしたら100年くらいの楽器を出していただきました。これはさすがにオールド(というには少し若い?)らしい音色。
途中、チェロ選定アドバイザーという方のチェロの弾き比べを聴いてそれからまた弾いて…
多分買うときは一目惚れのように一瞬で決めてしまうかも。
弓も100本近くあったのでは?その中ではあるドイツの弓は良かったです。ゲリンガスやマイスキー、趙静も愛用者と書いてありました。
結局思ったのは自分の楽器と弓を持ってきて弾き比べないとわからないです。
ドイツの楽器とイタリアの楽器の違いはよくわかるようになってきました。
私の好みはイタリアの音です。
一つの楽器を20分くらいしっかり鳴らしていると明らかに目覚めたように鳴るようになってきます。ちょい弾きでは楽器の良さを見落とすかもしれません。
気がつくと左指先が真っ白になりました。真新しい指板で水分を奪われたようです。
良かったですね。
100台も展示するとなる調整が大変でしょうね。
これだけの数のチェロが置いてある展示会はなかなかないので勉強になりました。調整は・・・やはり行き届いていなかったのかな?とも感じました。
見た目はあまりきれいじゃなかったですけれどね。
ふっくらとした音が忘れられません。
あれが「イギリスの音」の個性なのかどうかはわかりません。
そういえばチェリストの新○瞳さんのチェロ、すぐそばで見ると見た目はきれいじゃないんです。ちょっと特殊なニスなのかな。
でも音色が独特な美しさです。特に高音域。あのチェロはイギリス製のオールドらしいです。