【嵯峨にて】
今年のカサドコンクールの1次予選で必須の課題曲で弾かれていた,「フレスコヴァルディ=カサド: トッカータ」ですが,フレスコバルディってバロックの人ですよね。皆さん弾かれているのを聞くと,モルト・エスプレッシーヴォで熱く弾いてますね。これってバロックとは違うんじゃない?と思ってました。
ふと,じゃあ原曲はどんな風なのとぐぐって調べると,これがわからない。原曲はこれだと特定できる人は誰もいないらしい。
どうもカサドがフレスコバルディのスタイルを模して作ったオリジナルであった可能性がある。
だとすればこれはロマンチックに弾いても場違いではない。
あの有名なアルビノーニのアダージョやヴィタリのシャコンヌやカッチニのアヴェマリアなども後世の作と考えられており,これらの曲も思いいれたっぷりにロマンチックに弾くのが似合っている。
ということで皆さんの熱い演奏に安心して聞き惚れているのです。