最近の記事

2012年11月30日

ダウンボウは引く

ボーイングはアップ、ダウンといわれますが、フランス語では押す(pousse)と引く(tire)というそうです。アップが押す、ダウンが引くです。この言い方はまさにボーイングのコツを表しているとヴァイオリンの先生からききました。

ダウンというと下に押し付ける感じがしますが言葉通り下に引っ張るのです。弓のフロッグの角に引っ掛けた親指と人差し指で引っ張る感じがします。持ち方は違いますが、あとは包丁でお刺身を引きながら切る感じかなぁ。弓を引っ張るということは、逆に弓に引っ張られているというくらいに弓に任せます。実際にプロのチェロ弾きのボーイングをみていると、国営放送オーケストラの某氏のように弓に引っ張られて指がわずかに横に変形しているのがわかる方もいらっしゃいます。

アップは押すですが、これも押し付けるわけではなく弓の抵抗を感じながらキープし続ける感じかな。以前の発砲スチロールの記事みたいなことか?ヴァイオリンでは小指で押すという表現も聞きましたが、チェロとは弓の持ち方が違うので参考にならないなぁ。
posted by ダンベルドア at 10:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | チェロ奏法

2012年11月28日

ビデオを見て気がつきました

先日チェロアンサンブルの本番が終わりました。

打ち上げのイタリアンでさっそくその日のビデオを見ました。少しずつですが、みんな進歩しました。終わった時に他のお客様から拍手をいただきました。

しかし自分の弾き方を見るとがっかりします。

左手の形がダメです。ハイポジションで親指以外を押さえているときに親指が伸びていました!これでは音程が良くないはずです。本番のステージでは気をつけなくてはいけないことを忘れています。

勉強になりました!
posted by ダンベルドア at 23:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | チェロ奏法

2012年11月25日

フレスコバルディのトッカータも怪しい

前回から続きます。

チェロの曲でも作曲者が怪しいのがあります。

フレスコバルディ作曲でカサド編曲といわれていたトッカータというチェロ曲。良い曲です。

情感たっぷりな序奏とその後のいきいきとした流れ、重音やハイポジションのクライマックスなどテクニックな見せ場もあります。カサドコンクールの課題曲にもなっていました。

この曲もある人によるとフレスコバルディ作曲か怪しいらしいのです。原曲が不明です。カサドは鍵盤曲から編曲したといわれていました。フレスコバルディはたくさんのオルガン曲チェンバロ曲があります。トッカータも沢山あります。でもこのチェロ曲の原曲は専門のチェンバロ奏者や学者で楽譜を見たり聴いたりする人がいないそうです。

どうもカサド自身が作曲ようです。私のユニバーサル版の楽譜はジローラモ・フレスコバルディ作曲カサド編曲となっていますが、楽譜によってはカサド作曲、フレスコバルディのスタイルによるトッカータと表記したものもあります。

この曲はちょっとエスプレッシーヴォに弾く方が曲想に合う気がします。カサド作曲だとすればピリオド楽器のアプローチは想定されていないでしょう。
posted by ダンベルドア at 10:48 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽メモ

2012年11月21日

偽カッチーニのアベマリア

先月、ストリートコンサートで弾いた曲の一つにカッチーニのアベマリアというのがありました。

この曲は誰の作曲がわかりません。

…ってカッチーニでしょ。違います。

カッチーニという作曲家は3人知られています。ジュリオ・カッチーニとその二人の娘です。16世紀のバロックの作曲家なのですが、ネットで調べまくっても、彼の書いたアベマリアの原譜はありませんでした。

おかしいなと思って調べたら、こんなのがありました。
 * * * *
実際には1970年頃ソ連の音楽家ウラディーミル・ヴァヴィロフ(Vladimir Vavilov 1925-73)によって作曲された歌曲である。
録音も楽譜も90年代前半まで知られていなかった。出典が明らかにされず、現在入手出来る出版譜は全て編曲されたもので、歌詞がただ"Ave Maria"を繰り返すだけという内容もバロックの様式とは相容れない。
ヴァヴィロフは自作を古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあったが、自身が共演しているIrene Bogachyovaの1972年の録音では「作曲者不詳」の『アヴェ・マリア』として発表していた。ヴァヴィロフの没後十年を経てCD録音されたMaria Bieshu(1996)やイネッサ・ガランテのデビュー盤(1994)では作曲者が"D. Caccini"と表記され、ジュリオ・カッチーニの作として広まった。(出典:ウィキペディア)

 * * * *

今やこの曲はよく知られるようになり,シューベルト,グノーのアベマリアと並び3大アベマリアなんていう人もいるみたいです。youtubeをみていたらNHKのアナウンサーも「カッチーニ作曲のアベマリアをお送りします」って言っていました。
バロックじゃないし,バロックの雰囲気ももともとないので思い切り情熱的に弾いてもいいでしょう。なのでコンサートでは「カッチーニのアベマリア」(作曲とは言ってない)をやりますといって自分の弾きたいように弾きました。

こんな例はまだまだたくさんあります。(続く)
posted by ダンベルドア at 13:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽メモ

2012年11月19日

不思議な形のテールピース

11月23日にチェロアンサンブルの本番があるので昨日は最後の合わせでした。
曲目はフォーレのパヴァーヌとムーンライトセレナーデとロンドンデリーの歌。前者の2曲はオリジナルの編曲です。ベルリンフィルの12人のチェリストの演奏がCDやDVDになっているようですがこれにかかわらず,いろいろな技量の人がいることを考慮して8人編成のために編曲しました。
楽譜をアップしたのが去年の12月ですから,1年近く練習していることになります。
もうなかなかのできになったのではないでしょうか。

いつも練習している狭いスタジオが,音が混ざり合うのに対して,本番の1000人以上のホールの音響が全部音が客席に飛んでいって自分の音しか聞こえなくなります。その状況で練習と同じ状況で弾ければ宜しいのですが・・・。

練習の合間にメンバーのうち二人がテールピースを変えて鳴り方が相当変わったというので弾かせていただきました。このテールピースは外見が不思議な形です。左右対称ではないのです。低弦側が短くD線,A線に行くにつれて長くなりハープを横から見たような形をしています。弾いてみるととても良く鳴ります。特に低弦側が。それとウルフトーンもでにくくなるらしいです。この状況を見てこのテールピースが欲しくなりました。

cello-tp-harp-box-bdh-4tテールピース.jpg

ちょっとしたパーツの交換でなり方が変わるのですから楽器は面白いですね。

この機会にメンバーの何人かの楽器を弾かせて頂いたのですが,皆鳴り方が違って個性がありますね。同じに弾いても同じ音がでないわけです。でも,皆良く鳴る楽器を使っているなあって実感しました(笑)
自分の音の好みはあるのですがどれがいいってよくわかりません。
posted by ダンベルドア at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | チェロとパーツ

2012年11月15日

この方法なら弓を駒に近づけて弾くことができそう

楽器店でお勧めのとても高い楽器を試奏しているときのことです。
「音だけ聞いているとプロみたいですよ!」といわれて,これは営業のお世辞だなと思いながらも,自分の音をほめられて喜んでいたのですが,よくよく考えてみるとこれは「楽器の音がいいでしょう」という意味だと気づきました。
そうだよねORZ

ところで,チェロはここぞとばかり張り詰めた音で鳴らす時や、フォルテでロングトーンがある時は駒に近い場所を弾けといわれます。以前、「夢のあとに」のクライマックスで「そう。そこです。その音です!」といわれたのは駒から1センチくらいの場所でした。

でも、これは無理しているというか、かなり意識して弾いている感じです。だからムダな力が入るし、聴いているほうもなんか苦しく感じます。下手するとなんかの拍子にうっと弓が止まったりしてしまいます。
松脂の白くついた跡を見ると,大体普通のときでもどんどん弓が指板のほうに上がってきています。

駒に近づけて弾こうとすると,弓を下のほうに押し付けてしまうのですが,これは逆効果みたいです。音が悪くなります。ここで,例の弓を手前に引きつけるようにして弾く方法だと,駒寄りでも楽にきれいに音がでるようです。弓の毛は傾けないようにします。また,普段から音階などであえて駒寄りを鳴らす練習をすることで楽器がその鳴り方を覚えてくれるそうです。

これならプロの音みたいと自画自賛。演奏レベルはプロじゃないけど。

posted by ダンベルドア at 16:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | チェロ奏法

2012年11月14日

公園デビュー(クロマチックハーモニカ編)

チェロの話題でなくてすみません。帰省中はチェロがないのでチェロは弾きません。今日は散歩ついでにハーモニカを持って公園にいきました。子供たちがたくさんいたのですが、長い斜面の中間の木の根に腰掛けて吹きました。ここは周囲に誰もいません。横浜での公園デビューはチェロではありませんでした。

ずっと以前のことですが、カーネルおじさんみたいな人がハーモニカを吹いているサントリーのTVCMがありました。

そのおじさんはオランダのジャズハーモニカプレイヤーのトゥース・シールマンス。その楽器クロマチックハーモニカが欲しくなって買ったものの、ちょっとかじっただけでやめてしまいました。ハーモニカでジャズは難しいけどいつか吹けるようになりたいな。あ、そのうちチェロでもジャズやりたいですが…

彼のCDはたくさん持っています。二回だけ聴いたそのCMの曲は16小節しかしりませんが今でも吹けます。ても何の曲かはわかりません。

近いうちにプロの方に見ていただくので30年ぶりに取り出して練習です。音階はドレミファソまでです。ラシは吸う音が続くので難しいです。

曲は楽譜もなく何吹いていいのかわからないのでクリスマスソングとピアソラを吹きました。ハーモニカは発音はバンドネオンの親戚なのでピアソラはあいますね。

でも帰ったらチェロの練習もしますよ。
posted by ダンベルドア at 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年11月12日

本当に音が良くなりました

この前の記事に書いたチェロの弾き方を変えたみたことですが,やはり音が良くなりました。やばいです。嬉しいです。
一番変わったのはC線かな?たとえばブラームスのソナタの最初のミの音,以前はいまいちだったのに見違えるように変わりました。

私は弓の圧力を重力の方向につまり真下に掛けていました。そうじゃなくて,手前に,つまりおへその方に向かって重みを掛けないといけないのですね。方向は弦と直角でしょう。多分皆さん初心者の頃に教えていただいているか,自然にできているんだと思いますが,私はチェロ初めてもう6年がたつのに気づかなかったんです。弓を現に直角に!というのは2次元で考えていますたが3次元で考えないといけないですね。

どうして音が良くなるのかは,良くわかります。弓の圧力が弦に直角にかかるので,力のロスが少なくなるとともに弦の振動を妨げないからです。駒寄りの音も美しい音が簡単に出ます。

これをやることでしばらくは親指が疲れました。指の力で手前に引き寄せようとしていたのでしょうか。これも手首の角度を変えて腕の重みが自然に手前に来るようにしました。

これで良いかはレッスンで見ていただきます。いろいろな人に聴いていただきます。もし間違っていたらご指摘頂くつもりです。

とにかく音が良くなったのでチェロを弾くのが楽しいです。チェロも弓も喜んでいます。

ついでにあといくつか音の改善方法が見つかったのですが,これについてはまだ検証中です。




posted by ダンベルドア at 00:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | チェロ奏法

2012年11月09日

一瞬で良い音に変わったのは誤解?

昨日、9時過ぎに帰宅してからご飯が炊けるまでチェロを練習して気がついたことがあります。

何かの気まぐれで弓を弦にかける重さの方向をちょっとだけ変えたのです。そしたら、チェロの音がめちゃいい音になったのです。
どう変えたかというと手前に引きつけるようにして重みをかけたのです。それだけ。。。

これって束の間の誤解?それとも真実?
どうでしょうか?

これから帰宅したらもう一度弾いて確かめます。昨日と同じだといいなぁ。。。
posted by ダンベルドア at 21:03 | Comment(2) | TrackBack(0) | チェロ奏法

2012年11月08日

エンドピンを切ると音はどうなる

チェロはエンドピンの材質によって、音色と音量はずいぶん変わるというのは最近は多くの人が実感しています。

私も既成のエンドピンだけでなく真鍮とかやチタンとかの棒を買ってきて加工してエンドピンにしたりしました。

普通はなぜかエンドピンは50センチあるのですが私はそんなに長く要らないので短めの棒で作りました。

ところがある程度長さがある方がいいかもしれません。

エンドピンの50センチはよほど座高の高い人でもかなり余ります。余った部分は楽器の中に伸びているので楽器を支える役割はありません。余分なものがついている分重くなるし楽器も鳴らなくなるでしょう。そこでエンドピンの余分を切り落としたところ、かえって楽器が鳴らなくなったそうなのです。あるチェリストから伺った体験です。

一見ムダに見える事が実は機能していたわけで、やってみないとわからないですね。
posted by ダンベルドア at 09:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | チェロとパーツ

2012年11月03日

カザルス巻きのその後の報告

10月27日のカザルス巻きのその後の報告です。
 周囲に音が渦巻くオケで弾いても調子は良かったので今度は一人で検証してみました。
 昨日,まずカザルス巻きの状態で何曲かを弾き,元の巻き方に戻してきっちりチューニングして同じ曲を弾き,またカザルス巻きにして弾いて検証しました。短時間に入れ替えたのと複数の曲を同じように弾いたので変化要素はこの巻き方だけです。どちらも巻きつけるのは最小限に短くしました。これをやるのは,とてもめんどくさかったです。
 結論は良いほうに変化ありと私は認めます。この巻き方にするとC線,G線の音に重量感があります。倍音は変わりなくて根音のボリュームが増加する,箱が鳴る感じです。特にG線のほうです。元の巻き方では比較として軽い音に感じます。
 なぜそうなるかの理由は仮説でしかないので説明できません。変化したのはナットからペグまでの弦の長さ,重量,それを支える部分の長さの違いによる剛性だけです。ほとんど振動に影響を与えそうもない部分です。
 入れ替えるのは下の2本でしたが,もし「ナットの上の部分は細い弦を短くなるようにまくほうが音が良い」ということがいえるのであればすべての弦の巻き方を入れ替えたほうが良いのかもしれませんが疲れるのでやめておきます。

でも,これだけで変化があるなら,駒からテールピースの長さや状態が変わればもっと変化があることは想像できます。テールピースとアジャスターの交換は相当の効果があると思います。

 ただし,これは私の楽器,弦,弓そして私が弾いたときの感じですので,他の人に当てはまるかはわかりません。また弦や他のパーツを変えたときのような劇的な変化は期待しないでください。チューニングが慣れないことを除けばコストや楽器への負荷など他の要素は変わらないので私はこのままにしようと思います。
posted by ダンベルドア at 13:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | チェロの練習
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